秋篠宮殿下、宮中祭祀にご参列 国の安寧を祈る「節折」と「大祓の儀」



文/木下聡

皇室のご予定

7月5日までの皇室の予定が発表された。公務の中止が続いているため、皇族方は基本的に皇居や赤坂御用地内での行事に当たられている。

天皇陛下は2日、東ティモール、マリの大使の信任状捧呈式に臨まれるご予定。感染予防のため、参列者は全員マスクを着用し、大使送迎の馬車列も引き続き見送られるとのことだ。

また30日、皇居・神嘉殿の前庭で執り行われる大祓の儀には秋篠宮殿下が参列される予定。大祓の儀は毎年6月と12月の晦日に行われる儀式であり、昨年6月の大祓は宮家を代表して佳子さまが参列されていた。

旧来は、大祓の儀に参列する宮家代表は親王に限られていたが、2014年からはこの範囲が女性皇族にまで広げられている。このため、宮家を代表して眞子さまや佳子さまが参列されるといった年も多くなっている。

節折と大祓の儀の概要

大祓の「大」は「公」を意味し、国の平和と安寧を祈るため、宮中だけでなく全国の神社でも行われている。その起源は持統天皇の御代(680年代)までさかのぼり、701年の大宝律令で正式な宮中行事として定められた。中世以後は一旦廃絶していたが、明治4年に再興され、それが現在も伝統的に受け継がれている。

時代の移り変わりとともに儀式の次第も変遷してきたが、現代では大祓に先立ち、まず天皇陛下が節折(よおり)と呼ばれる神事を執り行う。この儀式では陛下が御麻(みぬさ)に穢を移し、さらに身体の各部位を竹で測り、これによって禊が済んだものとされる。

続いて行われる大祓では、宮中祭祀を司る掌典(しょうてん)が稲穂をつけた御麻で、皇族代表者と宮内庁職員の代表者、皇宮警察署の代表者らを祓い清める。これにより、穢が身体からうつったとされ、節折の贖物(あがもの)とともに川に流される。古くは浜離宮から船で運ばれ、海へと流されてきた歴史があった。

国の安寧を祈る大事な一日

このように、節折と大祓の儀は明確に区別され、節折は国の象徴である天皇自身の穢を祓う儀式、大祓は皇族と国民の穢を祓う儀式とされている。

厳しい社会生活の中、現代人は常に様々なストレスにさらされ、知らず識らずのうちにツミ・ケガレを心身に積み重ねてしまう。神道では人々が心中の艱苦・汚穢を神々の加護によって祓い除け、健全な心身を取り戻すことが必要だとして、節折と大祓の儀はいとも丁寧に、厳かに執り行われている。

天皇陛下や皇族方、そして全国の神社が国と国民の安寧を祈る大事な日。今年の後半、心穏やかで平和に過ごせるように、国民一人ひとりが祈りを持って、大切に過ごすべき一日だと言えるのではないだろうか。

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